告知義務をうっかりミス!追加告知した保険を結局キャンセルの一部始終

保険、貯蓄、経済

保険の告知義務の内容をうっかり勘違いしていると、せっかく入った保険を解除しなくてはいけない場合が有ります。

告知事項を知っているようで案外理解出来ていないということも有りますよね。

実は我が家では勘違いをしていて、主人の医療保険を3ヶ月で解約することになってしまいました。

告知の何が漏れていたのか、追加告知でどのような結果になったかをお伝えします。保険を検討される際のご参考になればと思います。

 

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告知義務でうっかり勘違いしていたこととは?

告知する内容は、保険会社によって多少の違いは有るかもしれませんが、

  • 入院歴
  • 手術歴
  • 身体や機能などの障害
  • 健康診断や人間ドックでの異常

ざっくりとですが、主にこのような項目です。

我が家で告知漏れしていたのは、健康診断の異常です。

 

健康診断の結果が影響するとは考えていなかった

主人は、入院歴は無く、ほとんど風邪さえ引きません。テレビで紹介された健康法などを取り入れたり、サプリを飲んだりして、健康管理にも気を遣っています。

50代ですから、メタボにも配慮して、毎日決まった時間に体重や体脂肪を測って記録するという徹底ぶりです。

ズボラな私とは大違いです。(笑)

年に一度の健康診断も、「要検査」となっている項目は有りましたが、本人はいたって元気なのであまり気にしていなかったのです。

「年なんだから多少数値が悪いものが有っても仕方ない。」くらいに考えていたようです。

診断結果も見た後、何処かへしまってそのまま忘れてしまいます。毎年同じような感じの数値ですが、実際に具合が悪くなったことが無いので軽く考えていたんですね。

 

手続きをした時に手元に無かった診断書

保険の見直しは私が思いついたことなので、主人の分も私が担当者と相談し決めたのでした。

誕生日が迫り、保険年齢が上がる前に契約したいと思っていました。いろいろ検討し、ようやく申し込みへと進みました。

告知書を記入する際に、深く考えずどの項目も問題なしと記入しました。

担当者に健康診断での異常も無しなのか聞かれましたが、

「入院も通院も20年以上したことが無いので問題ないと思います。」

と言いました。私が主人の診断書をじっくり見る機会が有ったのは数年前のことで、最新の診断書がどこに有るのかわかりませんでした。本人に任せていたので、まさか「要検査」の項目が有ったとは思いもしませんでした。

考えてみれば50代なら、血糖値や内臓脂肪など数ある項目の中で、何も問題ないなんて思いこむ方がどうかと思います。後から自分の愚かさに呆れてしまいました。

ただ、この時は、誤魔化すとかではなく、本当にこの言葉通りに思い込んでいたのです。

 

 

入院歴無し=健康告知問題なしではない!

 

私達が保険に入ったのは30代です。

その頃は当然今よりも体も若いわけで、健康診断の数値なんて気にも留める必要は無かったのです。そのため、健診結果が重大な告知義務に値する内容であるという意識が抜け落ちていました。

 

昔入った保険は、今では普通にセットされている3大疾病に対応していないので不十分です。

もっと年齢が上がれば、成人病などになったり、いろいろな体にまつわる数値も悪くなるかもしれません。ぜひ3大疾病の特約付きの新しい保険に入りたいと思いました。

保険を見直すなら、まだ問題のない今がラストチャンスかもと勢い込んで見直しを始めたのでした。

 

入院歴がない=健康体=通常の保険に問題なく入れる

 

こんな思い込みをしていた私!

でもそうではなかったのです。

ここで書いている「通常の保険」というのは、いわゆる「持病がある人でも入れる保険」とは違うものという意味です。

 

 

新しい保険に入り安堵していたけれど…

担当者の迅速な対応により、保険年齢が上がる前に保険に入ることが出来ました。1歳上がれば何千円か金額が上がるところだったので、間に合ってホッとしました。

それから2か月以上たったある日、たまたま引き出しや棚の中などを整理していて、主人の健康診断書を見つけました。見ると、所見の部分に「要検査」の文字が…

「大変だ!これって健康状態に問題有りってことじゃないの?告知義務違反になってしまう。」

驚いた私は慌てて保険会社に電話をしました。

電話する時はドキドキしました。どう説明したら良いのかと悩みました。

「異常なし」としておきながら、今さら診断書が見つかって実は「要検査」になってました。

なんて信じてもらえるかしらと。主人の体の管理も出来ていないのかと思われるでしょうし、上手く説明できるか不安でした。

保険会社の人も、最初はよく事態が飲み込めない様子でしたが、説明するうちに理解して頂いたようです。応対の感じは終始とても良かったです。

事情を説明し、対処法を聞きました。担当者と協議の上連絡するとの回答でした。

後日、追加告知の書類を提出し、保険会社の返事を待つことになりました。

 

保険会社の回答は?

心配していましたが、保険会社での協議の結果、保険の申し込みをキャンセルしてもらうことが出来ました。悪意が有ってのことではなく、遅ればせながらも正直に申告したと認められたからです。

ただ、その結果に至る前には保険会社から次の2つが提示されました。

  1. 要検査となっている項目に該当する検査を病院で受け、結果が問題なければ現行の保険契約を続行する。(3ヶ月以内を目安に受診)
  2. 受診して、問題なしとならない場合は、現行の保険から、「健康に不安が有る人用の保険」に切り替える。ただし、内容が変わってくるので、保険料も高くなる。(保険年齢も1歳上がる)

1番は主人がこの時期かなり忙しく、会社に休みを取りにくい状況に有りました。

たぶん、初診で行って、検査の日を決めてという流れだろうから、1回で終わらないだろうとのことで、渋ったのです。

またそうまでして保険を見直さなくて良いという考えのようでした。確かに今回の見直しは相談して決めたのではなく、私一人の考えで申し込んだものでしたから、そう言われても仕方のないことでした。

1番が無理なら2番も無理です。

保険会社に事情を話し、理解を得られたので、結局キャンセル扱いとしてもらえ、保険料も2回分無事に全額戻りました。

今回の件では、おそらく、保険料が上がってしまうか、解約となっても払い込んだ保険料は戻らないだろうなと思っていました。正直保険料の返還は有難かったです。

 

告知義務をあなどると大変なことに

健康告知の書類ですが、そのままにしていても、保険会社が最初から調査することは有りません。

ただ、保険金が支払われる事柄が発生した場合は審査されるので、その時健康告知に誤りがあれば、それが故意にであろうとうっかりであろうと、保険金が支払われないということもあります。

だから、間違いに気づいても、「どうせこの先病気になんてならないだろう」とか、「なってもずっと先だろうから今の時点の健康告知なんて関係ないだろう」といった考えはしない方がよいと思います。

実際私の脳裏には一瞬上記のような考えがよぎりました。黙ってても大丈夫じゃないのかと。でも中高年の世代に入っているので、いつ何時保険会社のお世話になるかわかりません。その時に、「告知義務違反なので保険料は支払えません。」なんて言われたらと思うと、正直に言ってしまった方が良いと思いました。

 

最後に

保険はマイホームの次に大きな買い物です。毎月の支払いはそうでもなくても、生涯に渡って払い込むとするなら、その総計は何百万という額にもなります。

そのため、保険を選ぶ時は慎重にするべきです。

今回、思い込みと焦りで安易に入り失敗してしまいましたが、結果として、無事に保険料が戻ってキャンセルとなりました。

ただ、保険を見直すなら、健康診断で悪い数値が出ない内にするべきでした。入院したことが無くても、大病を患ったことが無くても、いつでも望む保険に入れるとは限りません。

3大疾病に備える保険には結局入れませんでした。このまま健診の結果が改善されなければ、入るのを諦めるか、高い保険料で検討するかになります。

見直すなら、健診で引っかからないうちにがおススメですよ。

 

最後までお読みいただき有難うございます。

 

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