いよいよ明日「シグナル 長期未解決事件捜査班」最終回ですね。
ところで日本版は韓国版より放送回数が短いので、どの部分がカットされているのか興味を持ちながら見比べていました。
エピソードとしては、大きく2つカットされているようです。
1つ目はミガン貯水池遺体遺棄事件
この事件は日本版で言う「高級住宅街連続窃盗事件」が何故起きたかということもわかる事件です。
ある女優の卵が警察官僚の息子たちが催すパーティーに駆り出され、その息子に乱暴されます。その一部始終を他の有力者の息子がこっそりビデオに撮っていました。
そのビデオで脅迫された彼はが証拠のビデオを盗むために、誰が持っているかがわからなかったので遊び仲間3人の屋敷に次々に盗みに入ったというのがこの連続窃盗事件の起こった経緯でした。
この事件では元窃盗犯だった男性が冤罪で捕まり、娘がバス事故に巻き込まれるという悲劇を生みました。
そのあと、この息子はそのビデオを利用して、その時の女優の卵を呼び出し盗んだ宝石を見せびらかします。すきを見てその女性はその中の青い宝石を持ち出しますが、その中には親たちの汚職に関わるフロッピーが一緒に入っていました。
慌てた息子(連続窃盗事件の真犯人ですね)はそれを取り返すためにその女性宅に深夜侵入し、毛布を頭まで被った女性を絞殺します。
ところがそれはたまたま女優の卵の家に泊まりに来ていた別人でした。水を飲みに台所に行ったタイミングでこの男がカギを開けて侵入してきたのでした。(どうやって入ったんだ?)
疑問は残りますが、暗い室内で女性を殺害後、フロッピーを探し出し、遺体を毛布でくるんだまま近くのミガン湖に遺棄しました。顔を確かめることもなく…
身の危険を感じた女優の卵はその亡くなった女性になりすまし海外に逃れたのでした。
結局未解決事件となったこの事件。現在(韓国では2015年)、当時の恋人だった男性が想い出の喫茶店で死んだはずの彼女を見かけたことにより、長期未解決捜査班に再捜査を依頼したことにより、劇的に解決します。
女性が母親の移植手術のドナーとなるため帰国したのです。長期未解決事件捜査班の捜査で、彼女が青い宝石を当時質店に持ち込んだことがわかり、連続窃盗事件の真犯人、今は検事となっているこのドラ息子との繋がりが判明しました。
父親の権威を利用して連続窃盗事件でも釈放されたこの息子は、この事件でも自分は安泰だと高をくくっていました。
自信たっぷりに取調室で豪語していた男が死んだはずの女性を見て驚愕し思わず自分の罪を口走ってしまい逮捕の決め手となり敗北したのです。
主人公はさすがプロファイラー、心理的戦略はかなり見ごたえが有りましたよ。
2つ目は女性刑事も被害に遭った事件
1997年に2人の女性が同じような殺害方法で遺体で見つかった事件です。絞殺で、遺体の頭には黒いビニール袋が被せられ、シートに体全体がくるまれていました。特異な事件です。
日本版で言う吉瀬さん演じる刑事が北村一輝演じる先輩刑事の捜査を手伝うため、半ばおとりになるような形で被害者の足取りをたどっていました。
そしてその時に拉致されてしまいます。気づくと黒いビニール袋を頭に被せられ後ろ手に縛られていました。犯人に殺されそうになった時、すきを見てその格好のまま逃げ出しました。
恐怖に怯えながらほとんど何も見えない状態で路地を逃げまどいます。必死で女性刑事を探し回った先輩刑事に助けられ危うく難を逃れますが、その時の恐怖からPTSDになった事件でした。
それで、この事件は犯人がわからないまま犯行も治まったかに見えましたが、実はその後も犯行は繰り返されていました。
ドンイ山で白骨死体が見つかり、それは例の事件と同じく黒いビニール袋が被せられ、シートにくるまれた状態で見つかったのです。1997年の事件と同じ手口でした。
苦悩する女刑事、怖ろしい記憶がよみがえります。
ドンイ山を捜索すると、全部で9体もの白骨が見つかりました。同じ手口なので同一犯です。犯人は当時から現在に至るまでその後も止めていなかった…
結局その後やはり未解決事件捜査班の手により犯人は逮捕されました。
子供の時に離婚して母子家庭となり、その母親に虐待されたため、歪んだ人間性が育まれた青年が結局母親もすでに殺害していたという悲しい事件でした。
ただこの犯人は、日本版で北村一輝演じる刑事が過去の時点で逮捕したため、その後に犠牲になった女性たちはそのまま何事もなく現代に生きているという状況になりました。
以上2つの事件、エピソードは日本版には有りませんが、結構手に汗握るシーンも有り、見ごたえ充分でした。
韓国版と日本版の比較についてはこちらの記事でも書いていますので、ご興味が有ればどうぞ。
明日の最終回すごく楽しみですね。
最後までお読みいただき有難うございます。
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