和倉温泉旅行記の続きです。ネット予約で格安のプランの旅、いよいよ大観荘に到着しましたが、さて私たちは楽しめたのでしょうか…
①はこちらです。
イメージしてた温泉街とは少し違いました
さて、和倉温泉駅に迎えに来てもらったワゴン車に乗り、「大観荘」へ。
駅の観光案内所で、宿まで歩いて行けそうかと尋ねたら、「遠いですよ。送迎バスで行かれた方が良いです。」と言われたのですが納得。
勝手に城崎温泉や有馬温泉のような土産物店やこじんまりとした温泉旅館が並ぶ温泉街を想像していたのですが、実際は違いました。
観光バスがガンガン走れそうなかなり大きい道路がまっすぐ伸びていて、その通り沿いに大きなホテルが建ち並びます。ホテルの向こうはすぐ海。はい、どのホテルもオーシャンビューです。「あえの風」や「のと楽」等名前だけは知ってるホテルを順番に通り過ぎ、正面にあの「加賀屋」がそびえ建っています。貫禄です。いつかは泊まってみたいな…。
「プロが選ぶ日本のホテルの総合日本一」を36年だったかしら連続で受賞してるそうです。すごいですね。
その加賀屋さんの横を通り過ぎ、大正浪漫の宿「渡月庵」の前の橋を渡り、なお奥に行った突き当りに大観荘は有ります。お向かいはあの湯快リゾート「金波荘」です。規模は金波荘の方がかなり大きかったです。
落ち着いた趣の有る玄関
派手さはなくこじんまりしていました。温泉宿って感じで私けっこう好きです。
フロントでは先程の年配の上品そうな女性が静かにお出迎え。宿帳の記帳は娘に任せ、ロビーのソファでしばし休憩です。久々の遠出でちょっと疲れました。(笑)
そんなに広くないですが落ち着きます。
記帳が済み、5階の客室へ案内されました。
エレベーターを降りた廊下も静かでやはり派手さは有りませんが、そんなに古びた感じではありません。
お部屋はオーシャンビュー
部屋に入ると、靴を脱ぎ、右側にトイレ、左側に洗面室とバスが有りました。
襖を開けると程よい広さの和室です。中央に大きな座卓、座椅子が2つ、床の間も有り、窓際には小さなテーブルと向かい合うソファが2つ。カーテンを開けると目の前に海が広がっています。
なかなか綺麗なお部屋でしょ。まだ日没ではありませんでしたがお天気が悪いので外がこんな風に映ってしまいました。
残念だったのはテレビがかなり小さかったこと。ただ私は夕食の後、あまり見ることも無くすぐに寝ちゃったのでそんなに不便は感じませんでしたが…(笑)
日本旅行のサービスで別の2つのホテルに温泉だけ入りに行ける湯めぐりクーポンが付いていたので、夕食までの間に行くことに。
「海望」と「寿苑」というホテルでしたが、どちらもかなり遠いです。2つ行くのは諦めて、少しだけ近い「海望」に行くことにしました。
北陸の寒さを甘く見てはいけない
外に出ると夕暮れが近いからか寒さが増していました。関西はこの2~3日少し暖かかったので身にこたえます。寒いだろうとは思っていましたが、海からの風でより体感温度が低くなりました。
駅からのワゴン車から見たお洒落なお店の前を通りかかりました。店内は明るく窓から中の様子が見えたので、そっと見てみるとカジュアルレストランでした。黒板書きのメニューが外に置いてありましたが、ステーキやポピュラーな洋食メニューが手書きしてあって、値段も手ごろで気軽に入れそうでした。窓の感じもお洒落です。家の近くにこんなお店が有ったらいいなと思いました。
海望のそばに「湯ったりパーク」が有り、波打ち際に吾妻屋が有り足湯を楽しめます。「妻恋舟の湯」と看板に有りました。娘の希望で海望に行く前に寄ってみましたが、とにかく寒い!尋常ではない強風にもかかわらず足湯に入ると言います。(うっそ~ さぶ!)
見ると他にも3人の方が入っておられました。娘いわく、足湯が気持ち良すぎてそんなに寒くなかったよとのことでした。
ほんのちょっと娘の自撮りの足が映ってます。(笑)
目の前は海ですから、天気が良くてもう少し暖かければ最高だったでしょうね。私も入りたかった…
海望でお風呂頂きました
こちらも大変立派なホテルです。女性用の大浴場に案内して頂き、ワクワク入りました。
タオルは自分の泊まっているホテルから持参ですが、バスタオルはこちらのものを使わせて頂けるので楽です。
10人くらいすでに入っていました。邪魔にならないようにひっそりとゆったりと浸かってきましたよ。露天風呂もそんなに大きくないですが、気持ち良かったです。
温泉に入るのはかなり久し振り。というのも順調に(?)太り始めた頃から、なんだか気恥ずかしくて人前で裸になるのが嫌で敬遠していたのです。でも入るとほんと気持ち良いですね~
最初こそ緊張しましたがその内どうでもよくなりまして…(笑)
充分満喫して身支度を終え外に出ました。
夕陽に向かって走れ!
露天風呂が面していた空はどんよりしていたので気づかなかったのですが、ホテルを出てみてびっくり!私達が泊っている大観荘の向こうの空が薄桃色と薄い紫色の綺麗な層の夕焼けに染まっていたのです。ホテルの建つ向きが90度違うので、たまたま大観荘の向きの空だけが厚い雲が晴れていたのでした。
夕焼けが大好きでオーシャンビューのホテルに決めた理由のひとつに、窓からの夕焼けを撮りたいというのが有った彼女は、
「お母さん、走るよ!」 「え~!まじ?」
もう走り出してます。「待って~」つられて走りましたがすぐに息がぜーぜー…
振り返る娘に「先に行って、お母さんは置いて行って~ ゆっくり帰るから」
「わかったぁ」 夕陽に向かって走る娘の後ろ姿がまぶしかったです。(#^^#)
途中のコンビニでミネラルウォーターとちょっとしたおやつを買い急ぎましたが、1人だと益々長く感じる距離です。寒さに震えながらも点き始めた街灯を眺めながら、レトロな渡月庵を橋の上から鑑賞し素敵と思いながらそれなりに楽しくホテルに戻りました。そうそう加賀屋はエレベーターがガラス張りですごくカッコよかったです。
渡月庵は写真に撮っておきたかったです。すごく素敵でした。お昼間でしたが外国人の旅行者もこの旅館をカメラに収めていました。
夕焼け激写は間に合ったのか?
部屋に戻ると「間に合わなかったよ~😿」「めっちゃ必死で走ったのに~!」
相当長い距離でしたからね。途中、血相変えて走る自分に「何事?」といった皆の視線が痛かったわ~と嘆いていました。
途中で撮った写メがこちら。
部屋から撮ったものがこちら。
「汗かいたわ、せっかく温泉入ったのに…」 お疲れ~(#^^#)
夕食はお部屋食
走ったのでお腹空いてる私達。いよいよ夕食です。
こんな感じです。
写真が小さすぎてわかりずらいですね。2人分一緒に撮ったので。
手前左のオレンジ色はカニです。お刺身、煮物、山菜うどん、魚の味噌漬け焼き、小鍋(野菜やきのこ、小さな帆立貝くらいしか入ってなかったかな)あとはごはんとみそ汁、漬物といった感じだったと思います。記憶がちょっとあいまいです。男性だと少し物足りないかもです。それと天ぷらが無かったのがちょっと寂しかったかな…
と最初は思いましたが、食べてみるとけっこう満腹になりました。茶碗蒸しも美味しかったです。
実は値段が値段ですから、あまり食事に期待していなかったんです。豪華とはいえませんが、素朴な味わいでゆったり楽しめました。このプラン料金にしては十分なおもてなしだったと思います。ただ別料金の飲み物はかなり値段が高かったです。
さて露天風呂へGO!
このお宿は大浴場への経路が少しわかりずらかったです。エレベーターで2階に降り、隣の棟に渡りそこのエレベーターで1階に降りたところが大浴場です。
「汐の湯」と「海の湯」が有り、男女朝と夜で入れ替わりが有るそうです。私達が入ったのは「汐の湯」でした。朝も入れば良かったです。きっと眺めが良かったはず。失敗でした。お湯の温度は海望よりも熱めでした。気持ちいいです。
さて露天風呂へと思ったら、なんといったん脱衣場に戻らなければいけなくて、入ってきたドアではなく外へ出る扉から出ます。囲いは有りますが外ですから一気に冷気が体を包みます。狭い階段を上がった先の扉を開けるとそこが露天風呂でした。階段はちょっと長く感じました。湯冷めしそうで慌ててお湯に浸かりました。
お湯は気持ち良かったですが階段を昇り降りするのがちょっと面倒かなと思います。
仲居さんの手際の良さに驚愕
実は大浴場に行って忘れ物をしたことに気づき、私だけ急いで部屋に戻ったのです。
夕食の後片付けに来てくださったタイミングで部屋を出たので、忘れ物を取りに戻った時、まだ片付けの最中かなと思ったんですが、入ってびっくり!
お布団を敷く担当の方2人がいらして、ちょうど敷き終わったところだったんです。大浴場からすぐ戻ったのでそんなに時間は経ってないはずですが、食器類を片付け、座卓や座椅子を端に寄せ、布団を敷くという一連の作業がほぼ終わっていたのです。
仲居さんもこちらのお2人もかなりのご高齢でしたが、なんと手際が良いのでしょう。
「失礼いたしました」と気持ちのいい挨拶をされて退出されて行きましたが、慣れていらっしゃるとはいえ凄いです。
ちなみに翌朝布団をあげに来られた方の手際も早かったですね。へんに気まずさを感じることもなく助かりました。
手際、見習いたいです。
長文失礼いたしました。2日目は次回に綴りたいと思います。
最後までお読みいただき有難うございます。
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