感情的にならない人は仕事面でも様々なメリットが有ります。冷静に対処出来ます。いたずらに周りと摩擦を起こしません。「出来る人」というイメージです。
わかっていても実際は短気な私が怒らないでいることは最も難しいことなのです。でもそこは大人、そして社会人です。「こんな方法はどうかしら?」と実践していることが有りますので、何かのヒントになればと思い綴ってみます。
感情的にならないというのはそもそも無理!方法とは?
「感情的になる」とは通常「怒る」と表現されることが多いですね。人間なら当たり前に有る感情で、コントロールするには、なかなか厄介なものです。
ただ怒りっぽい人もいれば、めったに怒らない人がいるのも事実。
かくいう私は短気です。昔はね…
なんとか今の仕事をするようになって、感情をコントロールするよう、自分で訓練しました。
感情をむき出しにしてはお客様相手の仕事は務まらない
「お客様は神様」この精神でいかなくてはいけません。
神様だから、無理難題を言われようと、理不尽なことを言われようと、けっしてこちらに落ち度がなくても、言い返してはいけません。まずはお詫びが鉄則かと思います。
私の職場ではそうです。
以前車内トラブルの記事でもちょこっと書きましたが、理不尽なことを言われたりされたりすると、私は我慢できない性格です。わりと真っ向から正論で返してしまうタイプ。(嫌われそうですね)(笑)
でも社会に出て、正論だけがまかり通らない。というか皆そんなことわかってるけど臨機応変にスムーズに物事がいくように大人な対応しているのです。
それをベタに言い募るとただの馬鹿正直、変人となってしまうので、私もいつしか上手く自分の主張と周りとの整合性を図って、変人と思われることだけは無いようになりました。(笑)
車内トラブルの記事というのは娘が遭遇したことなのですが、私に似た性格の彼女がどう対応したかを綴っています。ご興味が有ればどうぞ。
感情を抑えて冷静に出来れば苦労しない…
ただね、やっぱり元々の性格、性分と言った方が良いかしら、そう簡単に根本からは変えられません。短気は短気なのですが、仕事ではまさに封印しなくてはいけないので、大変でした。
喉まで出かかってる言葉を飲み込み、あくまでもお客様のお気持ちを損ねないよう対応しないといけません。
ご本人の勘違い等も多いのですが、それをストレートに言ってしまうとまた違うクレームになりかねません。つくづくお客様対応のお仕事は試練です。
本で読んだことを参考に実践
以前読んだことが有る本で、心に残っていることが有り、胸に刻んで思い出しては実践し感情のコントロールに努めています。
人間の怒りの感情は最初の6秒くらいで、かなり治まる。
その6秒間、怒りに任せた行動や言動をしなければ、怒らずに済む。
これを読んだ時、
「え 腹立ってるのって最初の6秒だけなの? もっと長いこと腹立ってる気がするけどな…」
と思ったので、なんとなく心に残っていました。昔読んだ記憶なので表現はもっと違っていたかもしれませんが、ご了承くださいね。
感情をコントロールするために具体的にどう実践しているの?
主に仕事の場合ですが…
怒鳴られた場合、謝罪の言葉を初めとして、とにかく話す速度をゆっくり目にします。
6秒間黙っているわけにはいかないので、(もっと相手を怒らせますから)すぐに謝罪しますが、穏やかさをイメージした速度で話し始めると、その後もそのテンポを保てます。
上手く表現出来ませんが、話し始めを意識的にお客様の怒鳴りのテンポをずらすというか外す感じでしょうか。怒っている人と話すトーンやテンポを合わせてしまうと、ますますヒートアップしそうで、落ち着くタイミングを逃してしまう気がするのです。
私は元々せっかちで早口なのですが、仕事では、ましてはこういう状況の時はなおさら優しいトーンで聞き取りやすい速さと滑舌を意識して話します。
話す間に自分自身も一呼吸出来る間が有るので、反射的に「ナニヲ~!」という怒鳴られたことへの腹立たしい気持ちが和らぎます。
ゆっくり話していると上がったボルテージが下がっていく様子がイメージとして思い浮かびます。嘘みたいですが本当なんです。
なのでその後も、さらに厳しい言葉を投げかけられたとしても、頭だけではなく気持ちも冷静になれているので、そこまで苦慮することなく対応できます。
相手もその間で少し怒りのトーンがダウンするように感じます。
もちろんそういう方ばかりではなく、最後まで怒りモードを崩さない人もいますが、その場合はこちらも誠意を尽くしてお話し、ご理解いただくまで頑張るしかありませんが、大抵の方は優しい口調で謝られると、気持ちが半分くらいは治まるみたいです。
敢えて、自分の受けた感情をいったん凍結して、一語一語を丁寧に優しく話すことだけに集中することにしています。
この「集中」という部分が大事です。他の感情を入れないんです。
「お客様怒る→お詫びする」といったルーティーンを成し遂げることに気持ちを傾けるのです。
これでかなりコントロール出来ます。
こんな風に書くと、「なんだ感情も込めずに口先だけで謝罪しているのか」と言われそうですが、あくまでも自分の負の感情をコントロールする一時的な緊急避難的なことと受け止めて頂けると嬉しいです。
けっしてお客様に対してうわべだけの対応をしている訳ではないのです。そういうことをしていたのでは、仕事に対する自分の気持ちも維持できず続かないですからね。
母が思い込んでいることを教訓に…
「怒らない方法」という訳ではありませんが心掛けていることがもう一つ有ります。
これは仕事だけではなく、生活全般に関することになります。
近所付き合いとか、親戚、友人同士などの人間関係ですね。
母がよく今でも言っていることなのですが、
「怒る必要のないことにまで怒らない」
どういうことかと言うと、まあそのままの意味なのですが、怒りっぽい人間というのは取るに足らないことにまで、いちいち目くじらをたてます。
腹が立つと相手のことを悪く言ったりしますが、そういうことは「負の気」が有るので、言った人間にも良くないことが有る。だから出来るだけ「負の気」を持つような言動は少なくした方が良いので、やたらめったら怒るんじゃないよ。
ということらしいです。
何かで読んだとか、誰かに言われたというわけではなく、多分母自身が誰かの悪口を言った後に何か良くないことが有ったのでそう思い込んでいるのかもしれません。(笑)
でもまんざら見当はずれでもない気がします。私も思い当たるふしが無い訳では有りませんから…
その時は憤慨してその人のことを悪く言ったとしても、その感情がずっと続くわけではありませんから、言わなくてよい愚痴や悪口は言わない間に心の中で昇華してしまえば、それに越したことはないですものね。
感情が口から飛び出すのを防ぐ方法とは?
短気だからと言って、気が強いわけではないのです。
思わず言い返してしまうと当然相手と気まずくなってしまいます。それでも平気でいられるなら良いですが、私の場合その相手との不和の状態を耐えることが出来ません。
冷静になると(わりとすぐにクールダウンします)その気まずさが嫌で、すぐ謝っちゃいます。
言ったことが間違ってるからではなくて、感情的に言ってしまったことを詫びるわけですが、それなら最初から口を慎めば⁈ってことですよね。
なので最近は年齢的なことも有りますが、まあちゃんと気を付けるようにしています。
方法としては、やはり間を置くことでしょうか。口を開かず鼻から息を吸い込み深く呼吸する。機関銃のように出そうな言葉をしっかり飲み込むイメージかしら。
とにかく外に出た言葉は二度と押し込むことは出来ないことを常に意識しましょう。
何でも我慢してたらストレスも怖い
最初に書きましたが、「怒る」って人間には当たり前に有る感情です。
いくら人の悪口や愚痴が良くないとは言っても、ストレスを溜め込むのでは、これまたどうでしょう⁈
些細なことでも怒るのは出来るだけしないようにするとして、怒ることが有っても良いと思います。
怒り方を考えると良いのかなと思います。
「感情のままに怒鳴ったり、言葉を投げつける」
これは止めておいた方が良いですね。
私自身、仕事のイライラからつい娘や主人に当たることが有ります。
最近、感情のコントロールの自己訓練の甲斐が有ってか、かなり少なくなりましたけどね。
今でも昔、娘に八つ当たりのように叱りつけたことを後悔しています。
普段私はおそらく「話のわかるお母さん」というスタンスで接しているので、そのギャップに驚いた娘が、かなり傷ついたようでした。あんな思いはさせたくないし、自分も後悔したくないです。
怒る時に必要なのは相手も自分も傷つかないように
難しいですけどね。けなしたりやり込めるのではなく、どうして欲しいのか、つまり自分が怒っている原因をどうしたら取り除いて貰えるかを話すべきかなと思います。
まあ、友人関係では難しいですけど、例えば家族とか部下とかならこのようにすることで、怒りの原因が軽減し怒らなくて済むようになりますよね。
以上私なりに実践している感情コントロールのお話でした。
最後までお読みいただき有難うございます。
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