車内トラブル!言いがかりをつけられた娘の対応、結末はどうなった?

マナー、心理

電車内で嫌なおじさんに言いがかりをつけられた娘が、帰宅してその顛末を一部始終話してくれたのですが、どう対応したかを聞いて、「やっぱり私の娘だな…」と思いました。

 

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平日の電車内でそのトラブルは起きました

休講だった娘は用事を済ませるために地下鉄に乗っていました。

車内は雨の平日ということも有ってか空いていました。席に座ると本好きの彼女はすぐに読み始めたそうです。夢中で読み進めるうちに自然と足を組んでいました。

いくつかの駅を過ぎた後、ふと足先にに冷たさを感じそちらに目をやると、自分の足が濡れた傘の先でつつかれていました。「え!」と思い顔を上げると、作業着を着た労務者風のおじさんがニヤつきながらこちらを見ていたそうです。

思わず「何するんですか!冷たいんですけど。」あまりに突然のことで驚いたようですが、気が弱くない(笑)彼女はまっすぐ睨みつけて咎めたそうです。

 

以下2人のやりとりです。娘の記憶なので一言一句正確なわけではありませんが。

 

男「足なんか組んどるからやないか、邪魔やろ。」

娘「こんなに空いてるのに邪魔ということはないでしょ。席もたくさん空いてますけど。」

男「ナニ!」

娘「他にいくらでも空いてるじゃないですか!そっちへ行かれたらどうですか。」

男「うるさい!」

 

スゴんで見せます。ニヤついていた顔が真顔になってイラつき始めたようです。

 

男「俺はここに立ちたいんや!だいたい電車の中で足組むなんか常識ないやろ!」

 

ここに立ちたいんや あきれた言いがかりに娘がキレました。

 

娘「常識⁈ じゃ、人の足にいきなり濡れた傘を押し付けるのって常識が有る人のすることなんですか? 迷惑行為ですよね。これを常識が無いって言わないんですか!」

男「ナニヲ… そんなもんな 足組むんわ常識無いんじゃ!」

 

はい、返事になっていません。常識がない人間ほど「常識常識」と連呼します。

この男性は完全に目論みが外れたのです。

 

雨でうっとうしかったのでしょう。作業着を着ていたのに平日昼下がりに電車に乗っているというのは、移動中だったのかもしれませんが、仕事にあぶれたのかもしれません。

車内を見まわしたら若い女の子が乗っています。うまい具合に足を組んでいる。注意してやろう。どんな顔をするだろう。困った顔でも見て憂さを晴らしてやろう。

ま、こういったところでしょう。卑劣ですね。

車内に何人か乗っていましたが女性は娘と私くらいの年齢の御婦人が何人かだったようです。若い女の子なら歯向かってはこないだろうし、いじめてどんな反応をするかも面白い。そう考えてターゲットにしたのでしょう。

おじさんは相手を間違えました。

 

<足を組む>という行為ですが、中には女の子が足を組むなんてと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、私は時と場合によると思っています。人に迷惑をかけない範囲でなら自由ですし、彼女はジーンズでしたから、見た目がはしたないということも有りません。

車内であるなら、混んでいる時、または自分の前に人が立った時は組むべきではありません。そんな常識はちゃんと彼女は兼ね備えています。

今回の場合は車内はガラガラです。言いがかりをつけに娘の前に立った男はわざと俯いて本に夢中になっている娘が気づかないような少し離れた位置から、長い傘の先の方で組んだ足の先をつつくという何とも姑息なことをしています。自分が立ったことに気づかれて足をほどかれては、言いがかりをつけるきっかけがなくなるからでしょうね。

娘が最初に「何をするんですか」と言った後もニヤケたままつつく行為をやめなかったそうです。思わず娘は立ち上がって真っ向から抗議したのでした。

「困って黙り込む、泣きそうになる」そんな反応を想定していたのでしょうが、私と似ている娘はそういう理不尽なことに黙って屈したりしません。自分に少しでも非が有るなら別ですが、今回のことはどう見ても言いがかりです。しかも最初から弱そうな者を選んでのことです。

 

さらに怒りに拍車をかけた出しゃばり仲裁おじさん

思った以上に反論されて、それ以上言う言葉も思いつかず、タジタジとなりながらも男はそれでも引っ込みがつかない様子だったそうです。でもこちらは汚い雨水で靴と靴下を濡らされ、謝るどころかエラそうに言われたのですからおさまりませんよね。娘も相手を睨みつけて向き合ったまま立っている状態でした。

そこへ登場したのが娘の少し空間を開けて横に座っていたおじさんです。年齢は50代くらい、スーツは着ていなかったのでサラリーマンではなさそう。カッターシャツにスラックスといったラフな服装だったらしいです。

その男性が「まあまあ」と2人の間に割って入ってきて、相手の男性にすり寄るようにして、娘の方をチラ見しながらこう言ったそうです。

「まあ 最近の若い子はどうしようもありませんな。常識が無くて… へへ ただもうこれくらいにしてやったらどうですか。もう仕方ありませんわ。理屈ばっかり言いよるし…」

 

はあ~!!!

「なんやて~! あんた最初っから一部始終見とったんやろ! 誰が常識無いてえ⁈ どう見たって、この男の方が言いがかりつけてるのは一目瞭然やろ。なに仲裁した気になってんねん。仲裁っていうのはちゃんと公正で公平なジャッジが出来る人がするもんや。こんな片手落ちな強そうなモンにすり寄って、若い娘や言うて悪もんにして収拾つけたような気になってるアンタが一番腹立つわ~!!」

すみません。取り乱しまして。娘から話を聞いた時の私の心の叫びです。

 

というのも、この変な仲裁おじさんがいきなり出てきてこう言われた時、あまりにびっくりし過ぎて、いやだって全部そばで見ていたはずのこの人が、娘に味方するのではなくこの姑息な男に味方した上、「最近の若い子は~」という一番真実から遠い一般論を無理やりはめ込みディスってきたので、流石に返す言葉がすぐには見つからなかったそうなのです。呆気に取られている間に駅に着いてしまい降りたらしいのですが、悔しさがこみあげて泣きそうだったと言っていました。

まさかの見当はずれな第三者の登場に、娘が二重に気持ちを傷つけられたようで、私自身も許せない気持ちでいっぱいです。私がその場に居たらな…と歯がゆいです。(絶対倍くらいは言い返したのに)

まあこの仲裁をしてきた人は、もしかしたらにらみ合ってる二人がこのままだと大事になるかもしれないと思ったのかもしれません。娘に味方したのでは引っ込みのつかない男がさらに激高するかもしれないので、とりあえず男の方の顔を立てて事を収めようということだったかもしれませんが、なんだかやっぱり悔しいです。

 

娘の対応は正解?

このご時世、娘の対応は危険だったかもしれません。親としては相手への怒りは有りますが、娘が無事で良かったと安堵しています。

今の時代、どんなきっかけで攻撃の対象にされるかわかりませんから、今回はこれだけで済んでまあよかったのかもしれません。反論されてたじろぐ程度でそこまで凶悪ではなかったのでしょうから。穏便にやり過ごすなら反論などしない方が無難なのでしょうが、あいにくそうはいかない性分のようで… 娘も私も(笑)

「気持ちはわかるけどな、外では大人しくしといた方が安全やで」と娘に言ったら「お母さんがそれ言う?」と言われ、似た者同士お互い苦笑です。

あ、でも普段はいたって私も娘も穏やかですよ。理不尽なことが許せないだけで、常に攻撃的だったりキツイ性格なわけではありませんので、念のため。(笑)

 

最後までお読みいただき有難うございます。

 

 

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