高齢出産、検診に向かう途中でまさかの破水!その時私がどうしたか。

出来事

先程、バイエル薬品の「エレビット」のCMを見まして、今はこんな赤ちゃんとお母さんのための良いサプリメントが有るんだなと思い、出産した時のことを何だか思い出してしまいました。

 

ひとり娘が生まれた時のお話なので、もう19年も前のことですが…

 

世間的には遅い結婚でした。勤めていた仕事を辞め家庭に入りました。いつ赤ちゃんが生まれてもいいようにと、家でゆったりと過ごすことを選んだのですが、2年たってもまったく授かることが無く、ずっと専業主婦というのもどうかと思い、再び働き始めました。

気分が変わり外の空気を感じたのが良かったのでしょうか?勤め始めて半年もしない内に新しい命を授かりました。仕事先には申し訳なかったのですが、びっくりするやら嬉しいやらで、もう大変でした。

もし赤ちゃんを心待ちにしていらっしゃる方は、こういうことも有るので、ちょっと生活を変えてみるのも良いかもしれません。

 

すぐに辞めたのでは迷惑をかけますので、出産までの何か月かになりますが、出来るだけ長く勤めることになり、自宅と職場の間のほぼ中間にある産婦人科に通うことにしました。

ただあまり良い評判は聞かない病院でした。噂では自然分娩より帝王切開をすぐに薦めてくるというものでしたが、運転免許を持っていなくて、徒歩か自転車しか通う手段が無い私にはあまり選択肢はありませんでした。

 

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高齢出産のリスク

高齢出産の場合、卵子も若いお母さんに比べるとどうしても老化が始まってしまいます。

産婦人科医にはリスクについてこんこんと説明されました。

  1. 染色体異常(ダウン症児の原因の一つ)のリスクが高まる。
  2. 難産、流産の可能性が高まる。
  3. 妊娠中毒症などの病気にかかりやすい。

たしかこんなことだったと思います。

10㎏以上体重が増えないように注意しなさい」とか、「重いものを持たないように」とか、「ある程度動かないといけないが、動き過ぎて体に負担をかけてはいけない」などとも言われたように思います。とにかくリスクが多いので注意するようにとかなり言われました。

 

自分でも妊娠を知った時から高齢出産のリスクは充分自覚していたので、ますます気をつけなければと気を引き締めたものです。

 

幸いつわりもひどくなく、勤め先の方には祝福と激励を頂いて円満に退社しました。

10㎏以内の体重増加を守り過ごしていましたが、私のお腹はかなり前にせり出していて、臨月近くなると、かなりきつかったです。歩いて5分もかからないスーパーに行くのに、30分くらいかかることも有ります。お腹の下の足の付け根あたりがとにかく重く痛くて、普通に歩けないので、すり足で少しづつしか移動できないからです。

寝ていてもお腹や足が痛み、寝返りも打ちづらい状況です。高齢出産だからかなと思ったりしましたが、頑張りました。

 

定期健診への道のりでまさかの破水

その日は最後の定期健診の日だったかと思います。せり出し過ぎのお腹の痛みもその日は少し楽で、あとでお医者様に行くからという安心感も有ったので、ちょっと油断しました。

赤ちゃんが生まれると九州のお義母さんが我が家に何日か滞在する予定でした。思い立ってベランダの掃除を始めました。家の中はそれなりに綺麗に整えていましたが、ベランダはたまに掃くくらいしかしていなかったので、洗面所でバケツに水を汲み、ベランダに運んでデッキブラシでこすって掃除しました。バケツの水は2往復しました。

時間になったので、病院へ向かいました。特に何か具合が悪いといったことはありませんでした。産婦人科までこの道路を渡ればもうすぐそこというその横断歩道で、突然パシャッと…本当にそんな音が聞こえた気がするほどの感覚で水が出たのです。

「え…」横断歩道の途中で思わずしゃがみ込みました。はっと我に返り点滅する信号に慌ててなんとか足を引きずりながら渡り切りました。<破水>だとすぐ思いました。「なんで?!」ちゃんと今までいろいろ気を付けてきたのに…

 

産婦人科の対応は…

病院に入るとすぐ受付に行き、「今、そこで破水したようなんです」焦って訴える私に受付の女性は診察券を受け取ると、「わかりました。そちらでしばらくお待ちください」と待合室を指しました。

検診は予約制でいつも時間通りに行きますが、たいてい2時間近く待たされます。予約の意味があるのかと言いたくなるほどですが仕方ありません。途中で病院を変えるということも出来ませんから…

 

受付からそのまま処置室のような部屋に入れてもらえると思ったのに、待合室で待てと言われてちょっとびっくりしました。いつものことですが満員です。同じ方向を向いた長椅子が2つずつ3列に並んでいるような設置だったと思います。なんとか空いているスペースに持っていたハンカチを敷いて座りましたが、何人かで並んで座る形ですから、ほんとに困りました。だって私、破水した水でスカートなども濡れてるわけですから…

部屋が使用中だったからすぐに入れてもらえなかったのかもしれないと思いました。すぐ呼んでもらえるかも…  呼ばれるといけないのでトイレにも行けません。

でもそんなことはなく、結局いつもの通り2時間近くその状態で待たされました。「タオルくらい貸してくれればよかったのに…」と思ったのはずっと後です。その待っている間は、濡れた状態が気持ち悪いのと、破水しているのに早く何とかしないと胎児に影響はないのかなど頭をぐるぐるめぐり、気分が悪くなってしまい、立ち上がるとか受付に掛け合うとか全く出来ない状況でした。おそらく顔面蒼白だったと思います。「とにかく赤ちゃんは大丈夫なのか」「何故早くなんとかしてくれないのか」何も出来ない自分が情けなかったです。

 

やっと呼ばれて診察室に入り、先生にすがる思いで指示を待ちました。私とはかなり温度差のある医師は、「急に破水するなんて、今日何か特別にしましたか?」と質問しました。一瞬、想定外の言葉だったので、「えっ」となりました。そしてベランダ掃除のことを話しました。医師は「それだな、あれだけ言ったのになんでそんなことしたんですか」と叱られました。

自分で言うのもなんですが、それまでの生活態度は優等生だったと思います。大事な赤ちゃんを無事に、高齢だけど出来うる限りの良い状態で生まれさせてあげたいと思っていたので、食生活にも普段の適度な体動かしなど忠実に守るよう努めました。最後の最後でこんなことになりショックでした。

 

帝王切開 人生初の手術で麻酔が…

へその緒が胎児の首に巻き付いているとかで、帝王切開することとなり、そこでやっと家族に連絡をとりました。まだこの時は携帯電話など持っていない時ですから、病院の電話を借りてのことです。驚いた主人が仕事場から駆け付け、私の母も来てくれました。

ただまだ他の診察や分娩があるとかで、そこからまた1時間以上待たされての出産でした。

麻酔をかけられるのは初めてです。お腹を少し切られ、「痛いですか?」と聞かれ、痛かったのでそう伝えましたが、まさかの手術開始です。「えー」気が遠くなるほど痛かったです。

院長と知り合いの医師を応援に呼んだらしく、2人でずっと雑談をしながらの手術です。なので私の「痛いです」という答えを聞いてなかったのでしょうか?私はたぶん麻酔が効きにくいのかもしれないです。私の手を一人の看護師さんがずっと握ってくれていました。悶絶する私の様子に小さな声で「頑張ってくださいね。大丈夫ですか」と声をかけてくれていました。

 

 経験して思ったこと

悪口のようになってしまいましたが、こんな病院、こんな経験者もいるということをお話してみようかなと思いました。

① 調子が良いと思っても、臨月近くになったら無理をしないでくださいね。破水の危険がありますよ。

② 産婦人科はやはり事前にリサーチしておいた方がよさそうです。評判の良い所が安心です

 

 

ずっと忘れていました。(なんせ19年前ですから)ほんとにふと思い出したのですが、書き始めたらいろいろ思い出してしまって…

ただ言えることは、お母さんは皆そうだと思いますが、無事に生まれてきてくれさえすれば痛みなんて吹き飛びますね。子どもはほんとに宝物です。

 

 

 

最後までお読みいただき有難うございます。

 

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